「 月別アーカイブ:2017年06月 」 一覧

寂雨

2017/06/30   -東方, 魂魄妖夢

 雨が降っている。音もない雨。何だか寂しくなってくる弱い雨だ。霧雨とは違う。もちろん驟雨とも違う。静かに消え入りそうに降る雨。このまま私という存在が消えてしまうのではないかと思い、ちらりと横を見れば、 …

改良計画

2017/06/29   -東方, 河城にとり

 河城にとりが相談を受けたのは、犬走椛との大将棋が一九二手目に達した時のことである。 「近頃、どうにも困っている」  椛はにとりを見ず、盤面を睨んだままに言った。 「へえ、あんたが困るってことは、また …

剣豪伝説

2017/06/26   -東方, 魂魄妖夢

 幻想郷とそこに繋がる世界とを合わせた時、剣の使い手として最も強いのは誰か。  そのような問いが、市中を賑わせた。始まりはどうしてそんな話題に至ったのかということだが、これがよくわかっていない。もっと …

我執

2017/06/25   -東方, 魂魄妖夢

 私が植え込みのそばを通りかかった時、その少女はもう死に絶えそうだった。まだ十代かそこらに見えるけど、この世のすべてを恨むような眼光と、服の破けた箇所からわかる鍛えられた肉体が特徴的だった。きっと外か …

善良なる人

2017/06/24   -東方, 魂魄妖夢

「ある善き人が、幻想郷にいた」  そこまで書いて、魂魄妖夢は筆が進まなくなった。彼女なりの手習いとして物語などを綴ってみようと思ったのだが、いきなり二行目から書き継げなくなってしまったのだ。こうした創 …

闇市

2017/06/23   -東方, 魂魄妖夢

 幻想郷には色々な市が立つ。人里の市場は言うに及ばず、河童が主催するバザーなんてものまである。  しかし、いわゆる暗部に存在する「闇市」までは、その知見が及ばぬ者も多いだろう。ここでは人間も妖怪も等し …

信念明けまして

2017/06/22   -東方, 魂魄妖夢

「新年明けまして!」 「おめでとうございます!」  年明けの白玉楼に、威勢の良い声が響く。あまり知られていないが、白玉楼は結構な武闘派の組織である。幽々子様が各地からスカウトしてきた(つまり勝手に連れ …

災末大売り出し

2017/06/21   -東方, 魂魄妖夢

 武人が武の境涯に達すると、生きながらにして死人になるという。  私にはそれがどういう気分なのかよくわからない。なぜなら、初めから死んでいるようなものだからだ。  魂魄妖夢。この名を背負った日から、私 …

銀星軍

2017/06/20   -射命丸文, 東方

 銀星軍と呼ばれる存在について、射命丸文は良く思ってはいなかった。彼女たちは確かに優れた存在である。胸に輝く銀色の星の記章は、天狗の中でもエリートとして誉れ高いと主張するにふさわしいかもしれない。   …

がらんどうの夢

2017/06/19   -宇佐見菫子, 東方

 私は眠りとともに幻想郷にやってくる。「行く」というより「帰る」という認識の方が正しいわね。あっちの世界が本当にいるべき場所って気がするもの。そういう意味では、現実って呼ぶべきこっちの世界はちょっとし …

2017/07/26

うつくしいひと

2017/07/25

覇者の時代

2017/07/24

消えゆくもの

2017/07/23

暴君

2017/07/17

発火点

 2017年博麗神社例大祭では2種類の新刊が出ます。
 どうぞよろしくお願い致します。